6速DSG(VW GOLF5)の試乗してきました。
すみません、GOLF5にあまり興味が無いのでDSGの話だけになります。
DSGの機構や特徴について今更話す必要も無いと思いますが、
簡単に言えば通常のクラッチペダルレス・マニュアル・トランスミッションに
ドーナツ型のクラッチ板を一枚追加し、2枚のクラッチ板を切り替えて使用することで
変速スピードを上げようと言う物ですよね。
一枚が繋がって駆動している間に2枚目が次の変速に備えて待機している訳ですが、
私は2枚目はすでに目標ギヤ段を形成した状態で待機していると思っていました。
でもドライバーの要求がアップシフトなのかダウンシフトなのかは不明だし、
走行状態がいつどこで変わってしまうか予想することは不可能だと思うので、
やはり変速判断や要求を受けた時点で形成しているんですよね。
(ギヤ比選択以外の準備は完了しているかもしれない)
それでもこれほど変速が素早く
かつ正確に繋ぐことが出来るんだなぁと感心しました。
ダウンシフトをやると正確無比な回転数合わせを行ってくれます。
連続のダウンシフトもしっかりと高速にやって退けます・・。
DSGはダイレクト感もバツグンでした。
やはりATのトルコンの【滑り】は私には違和感のある物ですね。
確かに機能的には滑らかに変速するし、ショックを吸収するという点では
大変素晴らしい物だと思っていますけど、今日改めて思いました。
ただ、これを欲しいか?と考えると、微妙ですね。
速く走る・・・しかも正確に!という考え(サーキットでタイム出すとか)だと
あった方が良いと思いますが、やっぱり楽しんでドライブしたいと思うと
純粋なMTが良いんですよね。
人それぞれ考えはあると思いますが、
MTの操作って絶妙だと思います。
これ以上難しいと運転が大変ですよね。
かと言ってこれ以上簡単にすると面白みに欠けると・・。
贅沢な話です。
例えば、
現状電子制御で実装されているエンジン制御の一部をマニュアル操作で行い、
場合によっては変速と一緒にやってね!という話だと運転中忙しくて危険になったり、
難しくて乗れない人も出そうですね(現状のMTでもすでに乗れない人いますが)。
MT車を機械的(機能的)に見ると、
「なぜ変速機だけこんなに原始的なの?他は電子制御なのに・・」
とも思うのですが、これを電子制御で実装するとATになる訳で、
何もかもやってくれちゃうのは これはこれで寂しいと思うんです。
やはりMTが人間に与えた あの仕事量は絶妙です。
少なくとも私にとっては、【ちょこっと難しくて飽きない操作】です。